どんな思いで治療に臨んでほしいか

矯正をなぜやるのですか

歯ならびの矯正には、さまざまな意味があります。

まず、見た目です。私は「歯ならびの悪い男の子・女の子はアカン!」と思っています。歯並びが悪いと外見上よくないだけでなく、それが心理的なコンプレックスになり、性格まで暗くしてしまう可能性もあります。

次に、「よくかめる」ようになることです。「よくかめる」と食べ物の消化がよくなります。またうまく歯をくいしばれるようになり、力も出てるので、姿勢もよくなります。

また、歯ならびがよければ歯磨きの磨き残しが減るので、虫歯や将来の歯周病予防にも役立ちます。

しかし、こういった説明は、なかなか分かりにくいこともあります。
そのため当院では、カウンセリングの時点で、矯正のメリットを患者さまに分かりやすく説明しています。

先生のなかで、矯正歯科のゴールはどこですか

矯正歯科のひとつのゴールは、もちろん「良くかめる、きれいな歯ならびになる」ことです。
しかし、矯正はそれで終わりではありません。そのまま歯を使い続けると、歯並びは次第にずれて、くずれてきます。それを防ぐには、定期的なメンテナンスが必要になります。
そうしてよい歯並びを維持していけたら、60年後、70年後でもよく噛める、健康的な毎日を送れます。美味しいものを好きなだけ、自分の歯で食べられる。これほど幸せなことはありません。
つまり矯正の最終的なゴールは、シニアになったときにあるんです。

家でのメンテナンスはどうしたらいいですか

残念なことに、矯正中であっても、歯のお手入れを放ったらかしにするケースは少なくありません。患者さまがお子さまなら、なおさらです。

それにお子さまは、自分では「ちゃんと歯磨きできている」と思っていても、実際はうまく磨いていない場合もあります。
ですから、歯磨きがいい加減なお子さまには、こう言うんです。
「歯の汚れは、バイ菌のウンチやぞ!」と。
歯の汚れはキタナイものだということを、心に植え付けることが大事です。そして、にっこり笑って「だから、ちゃんと磨こうな」と、言ってあげます。

それに虫歯になったら、虫歯治療が優先され、矯正が中断されることもあります。装置も外れやすくなるし、よいことはひとつもありません。